2008年02月12日

自律神経と睡眠

 

 前回は自律神経系の交感神経と副交感神経について書きましたが

 今日は、『自律神経と睡眠』について書いていきます。


 規則正しい生活をされている方は、夜になると眠くなり朝になると

 目が覚めると思います。


 これは、人間が本来持っている『体内時計』に従って自律神経の

 働きによって、入眠と起床がプログラムされているからです。


 但し、不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスなどにより、

 睡眠障害を抱える方は非常に多くいらっしゃり、大手製薬メーカー

 の睡眠改善薬の売り上げはかなり多い世の中です。

 実際、私自身も35歳を過ぎた頃、寝つきは良かったのですが、

 毎日決まって午前3時に目が覚めるという中途覚醒に悩まされて

 いました。


 不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスによってなぜ睡眠障害が

 起こるのでしょう?


 それは、自律神経は規則的なリズムの中では正常に働いて

 くれるのですが、不規則なリズムには滅法弱いからです。


 滅法弱いと書くとかなり語弊がありますが、生活のリズムの

 崩れがそのまま自律神経のバランスの崩れに直結している

 のです。


 例えば、ある日はいつも通り午後11時に床に就いたとします。

 そうすると翌日も自律神経系のうち副交感神経は、午後11時

 が近くなるにつれ、働きを強めていきあたかもスイッチが入る

 ように午後11時に眠りに就こうとします。

 しかしその日は、やることがあって11時以降も眠いながら起きて

 いたとすると、副交感神経は働きを弱めて交感神経が働き始め

 ます。そしてやることも終わって午前1時に床に就いたとしても

 中々眠ることができません。一旦、眠りに働く副交感神経の働き

 を弱めて活動の交感神経を働かせてしまった為に、脳が活動状態

 になり、寝ようと思っても中々副交感神経が働いてくれず眠れない

 のです。

 さらに、その翌日は前日に夜更かしをしたので、いつも通り早く

 午後11時に床に就いたのですが、中々眠れませんでした。

 これは、前日午前1時に床に就いた為、入眠に切り替えるリズム

 を体は自動的に午前1時に変更してしまい、午後11時に寝よう

 と思っても、中々副交感神経が働いてくれず中々眠れなくなって

 しまうのです。

 
 一旦交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまうと、寝つき

 が悪くなるだけでなく、眠りも浅くなり、ぐっすり眠っていないので、

 朝起きても疲れが残っていたりします。


 自律神経の几帳面さを逆手に取ると、自律神経を正常に

 保つことが出来ます。

 
 そ・れ・は


 毎日決まった時間に床に就くことです。

 夜勤などの勤務の方や、仕事上どうしようも無いという方は

 仕方がありませんが、個人的な事でしたら、早く寝ても遅く

 寝ても睡眠時間にそんなに違いはでないでしょうから、やりたい

 事は早く起きてやる事にして、床に就く時間は一定させたほうが、

 自律神経の為には良いです。

 なぜなら、朝に気力で起きることは出来ても、夜にどんなに気合を

 入れて頑張っても気合では眠ることは出来ないからです。

 睡眠に対してもう一つ付け加えるなら、午後11時から午前1時の間は

 寝ていたほうが免疫力活性の為に最も良いです。


 次回は、『ストレスと自律神経』を書きたいと思います。


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Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:35│Comments(14)心の健康
この記事へのコメント
旦那様は夜たとえ遅くに寝ても朝、
しかも休日の朝に出勤と変わらない時間に
起きるそうです。

私はそんなこと一度もありません。
なんでそんなこと起きるんでしょう?

「年を取ると眠れなくなるんだ」と
言ってますが関係あるんでしょうかね~
Posted by yuan at 2008年02月12日 19:44
いつもの時間に寝ても、休みの日は
昼まで寝ちゃいま~す!

いつでもどこでも寝ちゃえま~す!
やっぱ、猫だも~ん♪(笑)
Posted by 三好のポンちゃん三好のポンちゃん at 2008年02月12日 20:41
高校に入ってから不規則な生活を送っている
ムスメにこの事を話してやりました。
私にとってナイスタイミングな記事でした。ありがとうございました!
次回も楽しみにしております。
Posted by シモムラ at 2008年02月12日 20:45
yuan 様

それは、私も同じです。
どんなに遅くてもいつもの時間に1回は目が
覚めます。これは体内時計が正確な証拠
なんです。それと、眠りが浅い訳ではないなら、自律神経の働きが正常なんだと思います。
次に、「年を取ると眠れなくなるんだ」に関しては、次の次くらいに『加齢と自律神経』で
書いていきますので、暫くお待ち下さい。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月12日 21:51
三好のポンちゃん 様

いつでも、どこでも眠れる。
これは、ポン姉が普段から疲れ気味か、夜の眠りが浅いもしくは睡眠時間が足りていないか、若い証拠です!(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月12日 21:54
シモムラ社長 様

兄貴!
お役に立てて嬉しいです。
思春期の娘さんには以下の事もお話いただけると、良いと思います。

若い時は睡眠時間が少なくても、多少夜更かししても、へっちゃらなのですが、そのツケは必ず来ます。
特に女性の場合は、自律神経とホルモンバランスは密接に関係していますから、不規則な生活のリズムが長く続くと、まず生理不順のリスクが増えます。
また、睡眠は通常一晩に4回のレム睡眠とノンレム睡眠(深い睡眠と浅い睡眠です)を繰り返しますが、午後11時から午前1時までを睡眠時間にいれて欲しいのは免疫力の活性とそれに伴う細胞の再生の為なんです。
細胞の再生を女性用に言い換えると、みずみずしい肌作りの為なんです。
若いうちに不規則な生活で肌が荒れてしまうと、しみが出来やすい肌になってしまいますので、美容の点からも規則正しい生活は、将来の自分の為でもあるんです。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月12日 22:07
あと11時まで6分しかないではないかー
寝ますZZZZZZ
Posted by がっちゃぴーん☆がっちゃぴーん☆ at 2008年02月12日 22:54
がっちゃぴーん☆ 様

おかん!
おやすみなさい(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月12日 22:57
重ね重ねありがとうございます。
今日はそのムスメの誕生日。
この記事をプリントアウトしましたので
いい誕生日プレゼントができました。(笑)
Posted by シモムラ at 2008年02月12日 23:28
現在、娘と生活をともにしているため、
夜早く寝て、朝早く起きて仕事してます。
おじいちゃんみたいな生活になってます(笑)。
でも、体調には良いってことですかね。
Posted by KENZOKENZO at 2008年02月13日 07:05
シモムラ社長 様

兄貴!
それは何よりです。
娘さん、お誕生日おめでとうございます。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月13日 07:52
KENZO 様

昔から言われている
『早寝早起き』
『早起きは三文の徳』
は健康を考えた体にとても良い
ことなんですね。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月13日 07:55
睡眠って大事なんですね・・・

私は子供を寝かせてからパソコンを夜中さわっていることも多く、しかもチビッ子は夜中起きたりもしばしば・・・

常に睡眠不足状態ですね

なんか、最近は熟睡したなぁぁぁ

っていう感じがしませんね
Posted by みえちゃん at 2008年02月13日 17:46
みえちゃん 様

子育ての時期は大変だと思います。
ですが、お母さんが倒れてしまっては
元も子もないので、出来るだけで結構ですか
ら、睡眠を取る様にしてください。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月13日 18:08
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