2008年02月14日

ストレスと自律神経

 

 今日は『ストレスと自律神経』について書いていきます。


 ストレスとは、外からの様々な刺激によって、体内で起こる

 反応のことです。


 一つ例を挙げると、

 『貴方は会社で大きな失敗をしてしまいました。当然上司から

 怒られ、失敗の挽回を余儀なくされてしまいました。

 貴方は上司から怒られているとき、心臓はバクバク鼓動し、

 血圧は上がり頭に血がのぼったように、頭がぼーっとして
 
 います。

 また、失敗の挽回の為に、動き回っている間も、胃が痛く

 なったり、むかむか
しています。』


 先日交感神経の働きを書きましたが、交感神経は活動と

 興奮を支配しています。その働きは血管の収縮(血圧上昇)

 や、心拍数の上昇、胃の収縮などです。


 例えの例え話で分かりにくいかもしれませんが、子供の頃

 悪さをして親から怒られるとき、子供ながらに叩かれる恐怖

 から、頭を手で隠して小さくうずくまった経験はありませんか?


 まさに、この防御反応はストレスを受けた時の反応なのです。

 (大人ですから、上司から怒られた時に、頭を隠してうずくまる
  ことはないと思いますが:笑)

 以上のように、ストレスと自律神経は密接に関係しています。

 追記させていただくと、ストレスにより緊張状態が長引くと、

 血管が収縮した状態が長く続く訳ですから、女性には大問題

 の『皮膚の瑞々しさ』が失われてくることになります。


 当然、ストレスで緊張状態になった体内は、原因さえ取り除かれ

 たら、副交感神経の働きによって正常化へと導かれます。


 但し、長期のストレス状態や過度のストレス状態は、体にも

 自律神経にも大きな負担になりますので、ストレスを軽減する

 必要があります。

 ストレスを溜め込むとどうなるかを分かり易く例えると、

 ゴム風船に空気を入れていくと、柔らかかったゴム風船は

 パンパンに膨らみます。さらに空気を入れ続けると、最後は

 風船は割れてしまいます。ストレスを溜め込み過ぎても、体が

 割れてしまうことはありませんが、それは負担となって自分の

 弱い部分(胃や腸、肌荒れなど)に障害として出てきてしまい

 ます。ですから、パンパンに張ったゴム風船の空気を抜くように

 定期的に『ガス抜き』をしてやらなくてはいけません。


 それでは、どうすればよいのでしょうか?

 そ・れ・は・

 体からあるものを出す

 ことが、ストレス緩和に役立ちます!


 はい!そこのお父さん!icon23エッチなことだけ考えてはいけません。


 体から出すあるものとは、

 大声で叫ぶのも良いでしょう。

 カラオケで歌いまくるのもよいでしょう。

 涙を流すのもよいでしょう。

 スポーツに没頭して、汗を出すのもよいでしょう。

 コメディー番組を見て腹を抱えて笑うのもよいでしょう。


 声も涙も汗も体から出す時には、一旦交感神経が働くのですが

 それらが終わったときは急速に副交感神経が働き始め体も心も

 落ち着かせてくれるのです。

 
 副交感神経が働きはじめると、免疫力も活性化されてきますので、

 実際がん患者さんに漫才や落語を観てもらい、笑いから免疫力を

 活性化させてがん治療を行う研究もされているくらいです。


 余談ですが、ストレスが溜まった時にやけ食いややけ飲みを
 
 する方もいらっしゃると思います。

 確かに、糖分はダイレクトに脳の栄養になりますので、一時的

 にストレスの緩和に働きます。

 しかし、過度のストレスにより甘いものの摂り過ぎは、生活習慣病

 の観点からも、骨粗しょう症の観点からも、お勧めできないどころか

 やめておいたほうがよい行動です。

 なぜなら、ストレスが体に掛かった時に、体内のビタミンCやカルシウム

 は急速に失われてしまいます。その状態で糖分を摂取してしまうと、

 どのようなことが起こるのか・・・

 血液中では摂取された糖分を分解するためにカルシウムが必要に

 なってきます。しかしストレスで血液中のカルシウムは不足気味です。

 ではどこからカルシウムを血液に送り込むか・・・・

 実は骨から一時的にカルシウムを借りてきてしまうのです。

 一旦骨から出したカルシウムは再度骨には戻りませんので

 そんな状態が続くと将来的に骨粗しょう症のリスクが避けられ

 なくなってしまいます。


 私が子供の頃、大人から「コー○を飲むと骨がとける」と

 聞かされてきたのは、糖分を多く含んだ飲料なので、

 当たらずとも遠からずといったところでしょうか。

 
 話は逸れましたがストレスの緩和には、体の中に入れるよりも

 体から出したほうが良いのではないでしょうか。

 次回は『加齢と自律神経』について書いていこうと思います。


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Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:48│Comments(10)心の健康
この記事へのコメント
たまに、心臓がバクバクすることが
あるよ。
まさかこれって・・・??(笑)

更年期障害なのかとあせってたけど。(笑)
Posted by 三好のポンちゃん三好のポンちゃん at 2008年02月14日 19:51
ストレスをためすぎて前髪部分の付け根に
10円ハゲが出来てしまいました...

変な位置から髪の毛を持ってきて
生えそろうまで待ちました...

ストレスを発散できればそんなことに
ならなかったのか...
う~ん(+_+)
Posted by yuan at 2008年02月14日 20:34
三好のポンちゃん 様

ポン姉~
更年期障害にはまだ早いと思いますよ(笑)
でも、次の次くらいに『ホルモンと自律神経』
で更年期障害の事も書きますね!
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月14日 21:13
う~ん、支払いに追われている私の状態と同じですな。

・・・この時期は、ストレスを感じまくりですよ。
Posted by Water-Hammer at 2008年02月14日 21:18
yuan 様

ストレスの発散の仕方は人それぞれだと思います。
ストレス性の円形脱毛症は精神的ストレスから来る免疫異常で、本来外から入ってきた、ウイルスなどに攻撃をかけるはずの免疫が毛根を攻撃してしまい、引き起こされてしまいます。
適度に『ガス抜き』をされると良いでしょう。
一番簡単なものは、ゆっくり10回ほど深呼吸するだけでも、少しガス抜きができますよ(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月14日 21:21
Water-Hammer 様

師匠!お疲れ様です。
アニマルテラピーには癒しの効果がありますので、
思いっきりジン君とじゃれあうのもストレス緩和になると思います。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月14日 21:26
あぶないあぶない
変なことを考えそうになってました(笑)
私の癒しは笑いです。
はねとびのギリギリスがすきなんです
Posted by がっちゃぴーん☆がっちゃぴーん☆ at 2008年02月14日 22:39
娘と遊ぶことがガス抜きですね(笑)。
子どもと一緒に馬鹿なことしてるときは
楽しい瞬間です。

その後のよめの冷たい視線が
ストレスだったりして…?
Posted by KENZOKENZO at 2008年02月15日 06:34
がっちゃぴーん☆ 様

おかん!
親父化してますよ(笑)
はねとびは我が家でもよく観ています。
私は『ほぼ100円ショップ』が好きです。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月15日 09:01
KENZO 様

娘さんと遊ぶことが『ガス抜き』なんて、
理想的な父親じゃないですか!
その後の事は聞かなかったことにしときます(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年02月15日 09:03
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