臓器移植法改正A案

　

　おはよう御座います、ベンマネです。

　今日は朝から、少し重い話題ですが、人の死というものについて記事にして

　いきたいと思います。




　

　今朝の新聞の一面で大きく取り上げられていた、臓器移植法改正A案については、

　衆議院で可決され、参議院へ送られますが様々な意見の方がいらっしゃると思います。
　

　今回の臓器移植法改正A案について詳しくはこちら


　ベンマネ個人の意見としては、今回の改正A案でそれまで15歳未満の子どもの臓器移植

　が禁止されていたのが、年齢制限が撤廃されたのは良いことだと思います。


　たまにニュースになっていた、子どもの臓器移植の為に海外へ渡航するといったことが

　この改正で少なくなるのではと思っています。

　現に外国人の臓器移植を受け入れない国も出て来たわけですし・・・・・


　ただ、この臓器移植ということには、『人の死は何をもって判断するのか？』という問題

　がどうしてもつきまといます。


　諸外国では『脳死』をもって人の死とする、という判断をする国では、臓器移植が盛ん

　なのも事実です。


　ベンマネの個人的な意見は、脳死は人の死だと思います。

　ウィキペディアを引用すると

　『脳死とは、ヒトの脳幹を含めた脳すべての機能が不可逆的に（回復不可能な段階まで）

　廃絶した状態のことである』

　とあります。

　つまり、脳死と判断された場合、回復が不可能と判断されている訳ですから、脳の機能が

　復活することが無く、意識が戻ることが無い状態な訳です。


　「でも、心臓が動いとるやんけ～！」

　
　と言われますが、心臓には元々『自動能』という機能が備わっていて、脳からの指令が

　無くても、心臓自体で電気的刺激を生み出し、一定のリズムで動いてくれます。

　人口呼吸器で呼吸をまかなってやれば、脳死している状態でも心臓を動かし続ける

　ことが出来てしまう、医療の進歩が死の判断を難しくさせている原因かもしれません。


　
　今回の臓器移植法改正A案について賛否両論あり、反対コメントをだしている様々な

　団体もあるようですが、立場によって意見が分かれるのは当然のことだと思います。


　15歳以下で臓器移植をすれば命が助かる患者やその家族からすれば、待ち望んだ

　結果でしょうし、生命を厳格に捉えている団体などは猛反発するでしょう。

　ただ、自分の子どもが臓器移植をすれば助かるという立場になっても反対の意見を

　つらぬけるでしょうか・・・・・・


　臓器移植法が改正されたからといって、脳死患者の移植が義務づけられる訳ではなく、

　当然子どもの場合は家族の同意も必要な訳ですから、「嫌だな」と思えば拒否もできます。


　「じゃあ、そんなご大層な事言うベンマネさんはどうなの？」

　と聞かれた場合、ベンマネの意見はこうです

　自分の子どもが臓器移植が必要な場合、自分の臓器では無理な場合は、やっぱり提供して

　欲しいと思います。

　逆に、自分の子どもが脳死状態になって、臓器提供するかというと、それはその時になって

　みないと分りません。

　自分が脳死状態になった場合は、残った家族に任せます。残った家族が嫌だと思えば拒否

　すればいいですし、誰かが助かると思えば臓器提供すればいいと思っています。だって、意識

　が戻る見込みが無い訳ですから。


　自分なりの意見を長々と書いてしまいましたが、人の死に関わる問題は色々な意見があって

　当然だと思います。ただ、今まで法律で制限されてきて、日本国内で治療を受けられなかった

　患者さんが、日本国内でも治療が受けられることに一歩前進したと思うと、良い結果なのだと

　思います。