2008年11月04日

中国の通貨、元(北京出張その11)

 

 前の記事で中国の通貨の事にちょっと触れましたので、すこし違う視点

 から中国の通貨『元』について書いていきます。





 中国の通貨は『元』(日本読み、げん)です。

 紙幣を少しご紹介すると、
 中国の通貨、元(北京出張その11)

 上から20元(約300円)、10元(約150円)、5元(約75円)、1元(約15円)です。

 どの紙幣にも毛沢東の肖像が描かれています。

 
 もう一つ上に100元(約1500円)がありますが、日本に戻る時に使ってしまい

 ましたので、現在手元にはありません。


 硬貨はこれ、
 中国の通貨、元(北京出張その11)

 左から1角(約1.5円)、5角(約7.5円)、1元(約15円)です。

 これ以外に角の下の単位、『分』が存在しますが、今ではほとんど使われ

 ないそうです。


 1元に紙幣と硬貨両方が存在するのにも驚きましたが、もっと驚くことが、

 その中国読みです。


 日本読みは『げん』ですが、中国読みは『yuan(ユアン)』。


 ですから、中国のプライスカードは日本と同じ『¥』マークが付いています。


 元々漢字は中国から来たものだということは、皆さんご存知だと思います。

 そこで、通訳を務めてくれた女子大生に聞いてみると、

 『元』、『円』、『縁』、これら全て中国読みは『yuan(ユアン)』と発音するそう

 です。


 最後の『縁』まで同じ発音をするとなると、中国と日本の並々ならぬ縁を

 感じます。


 想像するに、『テンプル』の聞き間違いで『てんぷら』と呼ばれる料理が

 あるように、『ユアン』が聞き取れなくて『エン』になったのでしょう。


 因みに、私の本名を中国読みすると、

 『yue zhi kang bo』(ユェジー カンボー)

 と発音するそうです。


Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:50│Comments(6)
この記事へのコメント
今回はちょっとした講義を受けている
気分でした!勉強になりますね!

同じ様な漢字を使う国同士ですが
民族的な壁は無くならないですね・・・
Posted by きたのその家 at 2008年11月04日 20:21
日本語は中国語の方言の一種と言う説もあるんですよ

恐らく大陸続きの朝鮮では、常に中国の圧力を受けている都合、容易に解読されないため主語述語などの語形さえも変化させる方言が必要だったのかも知れません
それが、日本に伝わり、また日本独自の言語へと発展したのかも
方言は日本でも元々は軍事的な役割が大きく、領主が他の国に戦略を悟られないよう作り出した、一つの暗号だそうで、世界レヴェルの方言と考えると多いに考えられると思います
Posted by M/F ART at 2008年11月05日 01:27
勉強になりました。
日本語の音訓も考えるとおもしろいことがたくさんありますからね。
漢字って結構おもしろいです。
Posted by KENZOKENZO at 2008年11月05日 04:39
きたのその家 様

ありがとうございます!

辿った歴史が違い、文化も違いますので、中々
相容れない部分があるのではないでしょうか。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年11月06日 09:18
M/F ART 様

そんな説があるのですか!

確かにそう考えると、敵に理解されにくい形で言語が
発展したのが『方言』と言えますね。
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年11月06日 09:20
KENZO 様

そうですね!
違う漢字なのに、読みは同じって結構ありますよね。
今回の『円』『元』『縁』は何か特別なものを感じてしまいます(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年11月06日 09:22
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