2008年09月08日

明日は『重陽の節句』

 

 明日が一年の五節句の最後の重陽です。

 では五節句を全部言える方はどれくらいいるのでしょうか?


 五節句は、「人日(じんじつ)(一月七日)・上巳(じようし)(三月三日)・

 端午(たんご)(五月五日)・七夕(七月七日)・重陽(ちょうよう 九月九日)」

 の五つの節句です。

 
 その中の重陽の節句は、旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句

 とも呼ばれます。節句の名には春の桃、初夏の菖蒲、そして秋の菊と季節を

 代表する花が配されています。
 
 他の節句同様、重陽の節句も中国伝来の祭日です。

 中国の思想、陰陽思想では、奇数は陽の数であり、陽の数の一番大きな

 数字の9が重なる日なので「重陽」と呼ばれ、この9が二つ重なる9月9日は

 大変めでたい日とされていました。

 日本には平安時代初期に伝来し、始めは宮中行事として貴族の間だけで

 行われました。当時は中国から伝来したばかりの珍しい花だった菊を眺め

 ながら「観菊の宴」を開き、菊酒を飲んだり詩歌を読むなどして、長寿を祈った

 といわれています。

 菊酒とは菊の花びらを浸したお酒のことで、その芳香と菊の花の高貴な気品

 によって邪気をはらい、寿命を延ばすと考えられていました。
明日は『重陽の節句』
 また、早朝に菊花にたまった朝露を飲むと長寿によいといわれます。

 春や夏の節句と違い、今では一般的ではないこの節句ですが、今に残る

 菊人形展や菊の品評会などはこの重陽の名残だと思われます。

 菊は桜とならんで日本の代表的な花となっており、観賞菊の交配が盛んで、

 その数は二千種ともいわれ、キク科でないものまで入り込んでいます。

 つまりそれだけ日本人に愛されている花といえるでしょう。

 
 


Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:18│Comments(2)
この記事へのコメント
知識の泉といったかんじですね・・・
メジャーな節句になるといいんですけど!
菊酒は飲めるし、長生きもできるし・・・

一月七日と九月九日が節句とは
勉強になりました!さすがです!
Posted by きたのその家 at 2008年09月08日 19:28
きたのその家 様

なかなか知っている方も少なくなった節句なものですから、
皆さんに少しでも知っていただけると嬉しいです(笑)
Posted by ベンチャー企業のマネージャーベンチャー企業のマネージャー at 2008年09月08日 21:26
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明日は『重陽の節句』
    コメント(2)