2009年07月28日
睡眠時無呼吸で無罪?(温めていた記事です)
昨年末から温めていた記事を8か月越しでようやく投稿することが
できました。
昨年新聞で読んだ時点では、どうしても納得できない記事に一人で
思い悩んでいましたが、昨日それが全く逆の判決が出て、少しホッと
しました。
ですから今日1番目の記事と次の記事が連動しています。
この事件の概要は以下のようなものです。
『愛知県豊橋市で今年3月、トレーラー運転中に赤信号を故意に
無視して自転車と衝突し、男性を死亡させたとして危険運転致
死罪に問われた会社員、荒浪裕之被告(45)の判決で、名古屋
地裁豊橋支部は6日までに、無罪(求刑懲役8年)を言い渡した。
判決は5日付。
判決理由で伊東一広裁判長は、被告が赤信号を認識した時点で
減速も加速もせず、ほぼ一定の速度で交差点に進入したのは「赤
信号をことさらに無視する者の行動としては不自然」と指摘。「被告
は赤信号を認めた直後、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響で、
眠気をまったく感じないまま瞬時の眠りに落ちた可能性を否定で
きない」と述べた。
荒浪被告は今年3月5日、トレーラー運転中に豊橋市下地町の交差点
で赤信号を故意に無視して進入し、横断歩道を渡っていた自転車の
男性=当時(46)=をはねて死亡させたとして起訴されていた。』
この事件について色々調べてみると、加害者の荒浪被告は『07年7月
の検査でSASが疑われ、今年2月の再検査でSASと診断されていた。』
んだそうです。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は既にご存知の方
も多いと思いますが、睡眠中に10秒以上の呼吸が停止、つまり無呼吸が
5回以上繰り返される病気です。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、
起床時の頭痛などの症状があります。また、SASは生活習慣病と密接に
関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。
昨年の名古屋地裁豊橋支部での判決は、『無罪』。
被告がSASであることは、検査で明白であるのですが、判決では
『SASなら居眠り運転をしてしまっても、仕方ない』的な解釈で、
SASの治療を適切にしていたのかが分かりませんでした。
ベンマネのブログをご覧いただいている方の中にSASを患われている
方がいらっしゃるかもしれませんが、適切な治療を続ければ日常生活に
支障をきたす疾病ではありません。
この被告が治療を受けていたのかどうかが、とても気になります。
それでは、次の記事に続きます・・・・・・・・
Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 09:30│Comments(0)
│健康