2008年12月01日

うつ早期発見で自殺予防

 


 先日の新聞記事ですが、気になりましたので記事にしました。

 師走の最初の記事が『うつ早期発見で自殺予防』というタイトルの

 記事は若干重い内容ですが、現代のストレス社会では、見過ごせる

 ほど、小さな問題ではありません・・・・・・




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Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 09:15Comments(16)心の健康

2008年08月18日

企業での心の病急増

 

 先日、8月13日の中日新聞を読んでいて、こんな記事を見つけました。

 

 人と人との繋がりが希薄になりつつある現代ですが、企業の中でも

 「人を育てて、仕事の意味を考える余裕がない」

 という上場企業がある事自体も考えものだと思いますが、最近三年間で従業員の

 心の病が増加傾向と答えた会社が上場企業269社中53%にも上ることが、現代を

 よく表していると思います。


 他人には理解して貰いづらい『心の病』。

 ストレスの増大や食生活の変化、人付き合いの変化により、心の病は潜在的に

 多くなっている事は『心療内科』を標榜するクリニックが増えてきたことからも

 うかがえます。


 兎角誤解されやすい『心の病』はクリニックでの問診だけでは、中々状態の根本

 を判断するのは難しいようですが、以前も記事にしたことがある『心拍変動解析』の

 技術を応用すると、自律神経系の判断基準に利用することが可能になります。


 我が社の医療機器も発売まではもう少し掛かりそうですが、心の病を判断する

 のに少しでもお役に立てる会社になれればと思います。  

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 12:27Comments(2)心の健康

2008年02月28日

加齢と自律神経

 

 今日は『加齢と自律神経』について書いていきます。


 青年期を過ぎると年を取るごとに新陳代謝や運動機能が衰えていくことは、

 皆さんご存知だと思いますが、脳の細胞も少しづつ減少していきますし、

 自律神経も衰えていきます。


 神経は電線のように1本で繋がっているわけではなく、点線のように隙間があいて

 いて、その間を『神経伝達物質』という物質が脳からの指令を伝達していきます。


 この『神経伝達物質』も加齢とともに減少していきますので、当然神経伝達が

 鈍くなり、自律神経も衰えていくと言うわけです。



 老化によって自律神経が衰えてきたことが一番良く分かるのは、運動後の

 動悸と息切れです。


 年を取ってくると、少し運動をしただけで動悸が激しくなり息切れが収まる

 までに時間がかかるようになります。


 若い頃はすぐに、動悸や息切れが収まったのは、身体機能の若さもあり

 ますが、若い時のほうが自律神経も活発で、一度運動によって交感神経

 が活発化されても、運動後にはすぐに副交感神経が活発に働き、心拍を

 正常に戻そうとしてくれるからなのです。


 また、若い頃は寝つきもよく夜中に目が覚めることも無かった方が、中年

 を過ぎたあたりから、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりするのは、

 自律神経が衰えて、睡眠を司る副交感神経の働きが活発ではなくなり、

 また、神経伝達物質も減少してきているので、寝つきが悪くなったり、

 深い睡眠がとれなくなってしまうのです。


 脳細胞の減少も、神経伝達物質の減少も日頃の生活習慣や食習慣により

 スピードを遅くすることはできます。

 以前も書きましたが、若いうちから規則正しい生活が好ましいのは、脳細胞

 の為にもそうですが、自律神経に負担をかけない為にも若いときから、

 規則正しい生活をしておいたほうが、衰えるスピードを抑えることができます。


 老化は身体機能全てが衰えて行きますので、自律神経活動もそれにともなう

 ホルモンの分泌も若いころとは変わってきます。それがいわゆる更年期です。


 次回は『自律神経とホルモン』について書いていきたいと思います。
  

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:23Comments(6)心の健康

2008年02月15日

追記:自律神経と睡眠

 

 先日の『自律神経と睡眠』に関してなのですが、今日の

 しましまさんの記事を読んでいて、書き忘れていたことを

 思い出しましたので、追記させていただきます。


 それは、『お酒と睡眠』の関係です。

 よく、『寝酒をしないと眠れない!』という方がいらっしゃいますが、

 迷信とまでは言いませんが、その方にとって寝つきがよくなるの

 かもしれませんが、眠りの深さは実は浅くなってしまっていることを

 今から図を使ってご説明して行きます。


 今からお見せするグラフは、心拍数から自律神経の働きをグラフ化

 しているものなのですが、ある二日間の私のデータです。

 二日間に渡っていますが、まず心拍数のグラフです。
 

 左から1日目~2日目と流れていきます。グレーのところは睡眠時間帯

 です。

 グラフの中央より左側の18:00を少し過ぎたところから、心拍数が

 右肩上がりになっているのが分かると思います。

 実はこの時、宴会がありしこたま飲んでおりました。

 最大心拍数は130を超えているのがわかるでしょうか。

 23時まで続いた宴会後、床に入る1時頃でも心拍数は100前後です。

 明け方までかけて緩やかに心拍数が下がってきているのも分かって

 いただけると思います。


 これを踏まえて、次は睡眠にとって重要な副交感神経のグラフです。
 

 左側のグレーのところが1日目の睡眠時間帯で右側のグレーのところ

 が2日目の睡眠時間帯なのですが、あきらかに違うのが分かると

 思います。

 左側の1日目の睡眠時間帯は一応日中よりも高くグラフが推移して

 います。これは睡眠中は副交感神経が活発に働き、睡眠の維持を

 していてくれるからです。

 それと比べて、右側の2日目は入眠直後は日中よりも低いくらいの

 値しか示しておらず、明け方に向けて徐々に副交感神経が活発化

 されています。

 この時の私自身の自覚としては、眠れていない訳ではなく、寝つき

 もいつもと変わらず、ただ疲れは抜けきっておらず、快適な目覚め

 とは程遠い起床でした。

 最後に交感神経のグラフですが、
 

 左側の1日目の睡眠時間帯のほうが、右側の2日目の睡眠時間帯

 より、あきらかに下がっているのが分かると思います。


 以上を総合すると、

 ①飲酒により心拍数が上昇する。

 ②すると、副交感神経の働きは抑制されてしまう。

 ③交感神経の働きは逆に活発化されてしまう。

 ④酔いが覚めるに従って、心拍数も下がり、副交感神経が
  活発化されてくる。

 これが睡眠中に起こりますので、とても深い睡眠とは言い難い

 状況です。

 

 これは、かなりの深酒でしたので大げさな例ですが、

 深酒=心拍数の上昇=副交感神経の抑制=睡眠の阻害

 適度な飲酒は緊張をほぐしてくれますが、できるだけ就寝前の

 飲酒は、避けたほうが賢明だと思います。
 
   

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 19:10Comments(6)心の健康

2008年02月14日

ストレスと自律神経

 

 今日は『ストレスと自律神経』について書いていきます。


 ストレスとは、外からの様々な刺激によって、体内で起こる

 反応のことです。


 一つ例を挙げると、

 『貴方は会社で大きな失敗をしてしまいました。当然上司から

 怒られ、失敗の挽回を余儀なくされてしまいました。

 貴方は上司から怒られているとき、心臓はバクバク鼓動し、

 血圧は上がり頭に血がのぼったように、頭がぼーっとして
 
 います。

 また、失敗の挽回の為に、動き回っている間も、胃が痛く

 なったり、むかむか
しています。』


 先日交感神経の働きを書きましたが、交感神経は活動と

 興奮を支配しています。その働きは血管の収縮(血圧上昇)

 や、心拍数の上昇、胃の収縮などです。


 例えの例え話で分かりにくいかもしれませんが、子供の頃

 悪さをして親から怒られるとき、子供ながらに叩かれる恐怖

 から、頭を手で隠して小さくうずくまった経験はありませんか?


 まさに、この防御反応はストレスを受けた時の反応なのです。

 (大人ですから、上司から怒られた時に、頭を隠してうずくまる
  ことはないと思いますが:笑)

 以上のように、ストレスと自律神経は密接に関係しています。

 追記させていただくと、ストレスにより緊張状態が長引くと、

 血管が収縮した状態が長く続く訳ですから、女性には大問題

 の『皮膚の瑞々しさ』が失われてくることになります。


 当然、ストレスで緊張状態になった体内は、原因さえ取り除かれ

 たら、副交感神経の働きによって正常化へと導かれます。


 但し、長期のストレス状態や過度のストレス状態は、体にも

 自律神経にも大きな負担になりますので、ストレスを軽減する

 必要があります。

 ストレスを溜め込むとどうなるかを分かり易く例えると、

 ゴム風船に空気を入れていくと、柔らかかったゴム風船は

 パンパンに膨らみます。さらに空気を入れ続けると、最後は

 風船は割れてしまいます。ストレスを溜め込み過ぎても、体が

 割れてしまうことはありませんが、それは負担となって自分の

 弱い部分(胃や腸、肌荒れなど)に障害として出てきてしまい

 ます。ですから、パンパンに張ったゴム風船の空気を抜くように

 定期的に『ガス抜き』をしてやらなくてはいけません。


 それでは、どうすればよいのでしょうか?

 そ・れ・は・

 体からあるものを出す

 ことが、ストレス緩和に役立ちます!


 はい!そこのお父さん!icon23エッチなことだけ考えてはいけません。


 体から出すあるものとは、

 大声で叫ぶのも良いでしょう。

 カラオケで歌いまくるのもよいでしょう。

 涙を流すのもよいでしょう。

 スポーツに没頭して、汗を出すのもよいでしょう。

 コメディー番組を見て腹を抱えて笑うのもよいでしょう。


 声も涙も汗も体から出す時には、一旦交感神経が働くのですが

 それらが終わったときは急速に副交感神経が働き始め体も心も

 落ち着かせてくれるのです。

 
 副交感神経が働きはじめると、免疫力も活性化されてきますので、

 実際がん患者さんに漫才や落語を観てもらい、笑いから免疫力を

 活性化させてがん治療を行う研究もされているくらいです。


 余談ですが、ストレスが溜まった時にやけ食いややけ飲みを
 
 する方もいらっしゃると思います。

 確かに、糖分はダイレクトに脳の栄養になりますので、一時的

 にストレスの緩和に働きます。

 しかし、過度のストレスにより甘いものの摂り過ぎは、生活習慣病

 の観点からも、骨粗しょう症の観点からも、お勧めできないどころか

 やめておいたほうがよい行動です。

 なぜなら、ストレスが体に掛かった時に、体内のビタミンCやカルシウム

 は急速に失われてしまいます。その状態で糖分を摂取してしまうと、

 どのようなことが起こるのか・・・

 血液中では摂取された糖分を分解するためにカルシウムが必要に

 なってきます。しかしストレスで血液中のカルシウムは不足気味です。

 ではどこからカルシウムを血液に送り込むか・・・・

 実は骨から一時的にカルシウムを借りてきてしまうのです。

 一旦骨から出したカルシウムは再度骨には戻りませんので

 そんな状態が続くと将来的に骨粗しょう症のリスクが避けられ

 なくなってしまいます。


 私が子供の頃、大人から「コー○を飲むと骨がとける」と

 聞かされてきたのは、糖分を多く含んだ飲料なので、

 当たらずとも遠からずといったところでしょうか。

 
 話は逸れましたがストレスの緩和には、体の中に入れるよりも

 体から出したほうが良いのではないでしょうか。

 次回は『加齢と自律神経』について書いていこうと思います。  

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:48Comments(10)心の健康

2008年02月12日

自律神経と睡眠

 

 前回は自律神経系の交感神経と副交感神経について書きましたが

 今日は、『自律神経と睡眠』について書いていきます。


 規則正しい生活をされている方は、夜になると眠くなり朝になると

 目が覚めると思います。


 これは、人間が本来持っている『体内時計』に従って自律神経の

 働きによって、入眠と起床がプログラムされているからです。


 但し、不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスなどにより、

 睡眠障害を抱える方は非常に多くいらっしゃり、大手製薬メーカー

 の睡眠改善薬の売り上げはかなり多い世の中です。

 実際、私自身も35歳を過ぎた頃、寝つきは良かったのですが、

 毎日決まって午前3時に目が覚めるという中途覚醒に悩まされて

 いました。


 不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスによってなぜ睡眠障害が

 起こるのでしょう?


 それは、自律神経は規則的なリズムの中では正常に働いて

 くれるのですが、不規則なリズムには滅法弱いからです。


 滅法弱いと書くとかなり語弊がありますが、生活のリズムの

 崩れがそのまま自律神経のバランスの崩れに直結している

 のです。


 例えば、ある日はいつも通り午後11時に床に就いたとします。

 そうすると翌日も自律神経系のうち副交感神経は、午後11時

 が近くなるにつれ、働きを強めていきあたかもスイッチが入る

 ように午後11時に眠りに就こうとします。

 しかしその日は、やることがあって11時以降も眠いながら起きて

 いたとすると、副交感神経は働きを弱めて交感神経が働き始め

 ます。そしてやることも終わって午前1時に床に就いたとしても

 中々眠ることができません。一旦、眠りに働く副交感神経の働き

 を弱めて活動の交感神経を働かせてしまった為に、脳が活動状態

 になり、寝ようと思っても中々副交感神経が働いてくれず眠れない

 のです。

 さらに、その翌日は前日に夜更かしをしたので、いつも通り早く

 午後11時に床に就いたのですが、中々眠れませんでした。

 これは、前日午前1時に床に就いた為、入眠に切り替えるリズム

 を体は自動的に午前1時に変更してしまい、午後11時に寝よう

 と思っても、中々副交感神経が働いてくれず中々眠れなくなって

 しまうのです。

 
 一旦交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまうと、寝つき

 が悪くなるだけでなく、眠りも浅くなり、ぐっすり眠っていないので、

 朝起きても疲れが残っていたりします。


 自律神経の几帳面さを逆手に取ると、自律神経を正常に

 保つことが出来ます。

 
 そ・れ・は


 毎日決まった時間に床に就くことです。

 夜勤などの勤務の方や、仕事上どうしようも無いという方は

 仕方がありませんが、個人的な事でしたら、早く寝ても遅く

 寝ても睡眠時間にそんなに違いはでないでしょうから、やりたい

 事は早く起きてやる事にして、床に就く時間は一定させたほうが、

 自律神経の為には良いです。

 なぜなら、朝に気力で起きることは出来ても、夜にどんなに気合を

 入れて頑張っても気合では眠ることは出来ないからです。

 睡眠に対してもう一つ付け加えるなら、午後11時から午前1時の間は

 寝ていたほうが免疫力活性の為に最も良いです。


 次回は、『ストレスと自律神経』を書きたいと思います。  

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 18:35Comments(14)心の健康

2008年02月09日

新シリーズ開始!

 
 
 今までは日頃あったことや、仕事の事でも出張などを主に

 書いてきました。

 不定期になってしまいますが、今私が携わっている仕事に

 関して、医療機器のベンチャー企業なのですが、仕事に

 関係している事柄で『心の健康』がキーワードになる事柄を

 中心に書いて行きます。


 先ず始めに断っておきますが、私自身医者ではありません。

 中学・高校の保健体育の教員免許は持っていますが、細かい

 表現でなるべく本質とかけ離れないようには書いていくつもり

 ですが、分かりやすく噛み砕いて書いていきますので、専門家

 からするとちょっと違うとご指摘を受けるかもしれませんので、

 概念的に受け取っていただければと思います。



 第1回目は『自律神経の事』

 高校の保健体育で習う『自律神経』には『交感神経』と

 『副交感神経』があります。

 交感神経は主に活動時や緊張時に働く神経で、

 副交感神経は安静や睡眠、緊張の緩和に働く神経です。


 どちらか一方だけが働いている訳ではなく、互いに連携

 しながら働いています。


 例えば、凄く緊張している時、心臓はドキドキして脈拍数も

 増え、手には汗をかき、血圧が上がります。この時は交感

 神経が作用しており、緊張状態が解けると心拍数も正常に

 戻ります。緊張状態が解かれたときに副交感神経が作用し

 正常な状態に戻してくれます。


 また、生活のリズムで夜眠くなるのは、副交感神経が作用し

 体を安静状態に導こうとするので眠くなり、朝は活動しようと

 交感神経が作用するので目が覚めます。


 よく、昼食後に眠くなるという方がいますが、これは食後に

 副交感神経が作用し胃などの消化器官での消化が始まる

 からです。

 
 自律神経は文字通り、自分の意思では動かせない体内の

 器官を動かしたり、精神状態に関与していますので、一旦

 バランスを崩すと中々元に戻すには時間が掛かります。

 次回は『自律神経と睡眠』を書きたいと思います。  

Posted by ベンチャー企業のマネージャー at 14:17Comments(8)心の健康