自律神経と睡眠

ベンチャー企業のマネージャー

2008年02月12日 18:35

 

 前回は自律神経系の交感神経と副交感神経について書きましたが

 今日は、『自律神経と睡眠』について書いていきます。


 規則正しい生活をされている方は、夜になると眠くなり朝になると

 目が覚めると思います。


 これは、人間が本来持っている『体内時計』に従って自律神経の

 働きによって、入眠と起床がプログラムされているからです。


 但し、不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスなどにより、

 睡眠障害を抱える方は非常に多くいらっしゃり、大手製薬メーカー

 の睡眠改善薬の売り上げはかなり多い世の中です。

 実際、私自身も35歳を過ぎた頃、寝つきは良かったのですが、

 毎日決まって午前3時に目が覚めるという中途覚醒に悩まされて

 いました。


 不規則な生活や昼夜勤の交代、ストレスによってなぜ睡眠障害が

 起こるのでしょう?


 それは、自律神経は規則的なリズムの中では正常に働いて

 くれるのですが、不規則なリズムには滅法弱いからです。


 滅法弱いと書くとかなり語弊がありますが、生活のリズムの

 崩れがそのまま自律神経のバランスの崩れに直結している

 のです。


 例えば、ある日はいつも通り午後11時に床に就いたとします。

 そうすると翌日も自律神経系のうち副交感神経は、午後11時

 が近くなるにつれ、働きを強めていきあたかもスイッチが入る

 ように午後11時に眠りに就こうとします。

 しかしその日は、やることがあって11時以降も眠いながら起きて

 いたとすると、副交感神経は働きを弱めて交感神経が働き始め

 ます。そしてやることも終わって午前1時に床に就いたとしても

 中々眠ることができません。一旦、眠りに働く副交感神経の働き

 を弱めて活動の交感神経を働かせてしまった為に、脳が活動状態

 になり、寝ようと思っても中々副交感神経が働いてくれず眠れない

 のです。

 さらに、その翌日は前日に夜更かしをしたので、いつも通り早く

 午後11時に床に就いたのですが、中々眠れませんでした。

 これは、前日午前1時に床に就いた為、入眠に切り替えるリズム

 を体は自動的に午前1時に変更してしまい、午後11時に寝よう

 と思っても、中々副交感神経が働いてくれず中々眠れなくなって

 しまうのです。

 
 一旦交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまうと、寝つき

 が悪くなるだけでなく、眠りも浅くなり、ぐっすり眠っていないので、

 朝起きても疲れが残っていたりします。


 自律神経の几帳面さを逆手に取ると、自律神経を正常に

 保つことが出来ます。

 
 そ・れ・は


 毎日決まった時間に床に就くことです。

 夜勤などの勤務の方や、仕事上どうしようも無いという方は

 仕方がありませんが、個人的な事でしたら、早く寝ても遅く

 寝ても睡眠時間にそんなに違いはでないでしょうから、やりたい

 事は早く起きてやる事にして、床に就く時間は一定させたほうが、

 自律神経の為には良いです。

 なぜなら、朝に気力で起きることは出来ても、夜にどんなに気合を

 入れて頑張っても気合では眠ることは出来ないからです。

 睡眠に対してもう一つ付け加えるなら、午後11時から午前1時の間は

 寝ていたほうが免疫力活性の為に最も良いです。


 次回は、『ストレスと自律神経』を書きたいと思います。

関連記事