アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ

　

　奇妙な会話？

　ちょっとニュアンスが違いますね、怒りがこみ上げてきそうな会話？

　そんな感じの会話のお話です。

　ここから先はノンフィクションとフィクションが織り交ぜてありますのでご注意ください。

　仮にその女性をR子さんとしましょうか。



　毎朝、出勤前は慌ただしいものです。

　R子さんは通勤に車を使っています。

　
　駐車場の関係上、R子さんの車が奥に停まっている時は、R子さんの旦那さん

　の車を出さないと、R子さんは出勤できません。


　今朝もR子さんの車が駐車上の奥に停まっていて、身支度を済ませたR子さんは

　旦那さんに『行ってきます！』


　この『行ってきます！』が車を移動してほしい合図なのです。


　ただ、旦那さんとしてはほぼ毎朝の事ですから、多少億劫に思えて、

　「家を出る時間を予め教えてくれないかな～」と言いました。

　当然です、旦那さんも身支度をしなければなりませんから、時間を教えておいて
　
　もらったほうが、自分の支度も出来ますから。


　R子さんにしてみれば、身支度を旦那さんが見ているのでわかるでしょ的な

　会話の最後にトドメの一言でその場の空気が凍りつきました。

　『アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ（あえてその方の本名にしました）みたいでしょ』


　多分、旦那さんを初めとしてR子さんをよく知っている方の多くはこの

　本名：アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ　さんみたいでしょ！なんてR子さんの口から

　出てきた日には、でっかい
　？
　と額に青筋を立てそうなものですが、その旦那さんは失笑しながらも、パジャマ代りの

　ジャージ姿のまま冷たい空気の中、車の移動をしてR子さんの出勤を見送ったそうです。



　めでたしめでたし・・・・・・・・・・・・・・・。



　本名：アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ
　　　　　1910年8月26日生まれ
　　　　　1973年テンプルトン賞受賞
　　　　　1979年ノーベル平和賞受賞
　　　　　1980年バーラ・ラトナ賞（インドで国民に与えられる最高の賞）
　　　　　1996年アメリカ名誉市民に選ばれる（アメリカ名誉市民はわずか6人しかいない）
　　　　　1997年9月5日逝去